UiPath Integration Serviceを利用したSharePointのファイルアップロード / ダウンロード格納する方法

UiPathのIntegration Serviceの導入により、Microsoftのアプリケーションスコープ内で行われていた操作が大きく変わりました。この変更は、より直感的な操作を可能にしていますが、新しい手法に慣れるのは一部の方にとって挑戦かもしれません。この記事では、UiPath Studio 2023.10.0以上、Microsoft 365、Windows環境を使用して、SharePointにファイルをアップロードする方法について詳しく解説します。

以前はMicrosoft 365 アクティビティを用いてファイルアップロードの操作を行っていましたが、Integration Serviceの利用により、これらのプロセスがさらに簡素化されました。

Microsoft 365のダウンロードとインストール

  • UiPath Studioで「デザイン」タブにある「パッケージを管理」からMicrosoft 365をインストールします。
  • アクティビティで「OneDrive」と検索し、「ファイルをアップロード」アクティビティを見つけます。

新しいコネクションの追加

  • Integration Serviceを用いて新しいコネクションを設定します。

1. ローカルパスの直接指定ができない。

新しいIntegration Serviceでは、以前のようにローカルのファイルパスを直接指定してSharePointに格納することができません。

BC36754: ‘Interface IEnumerable (Of Out T)’ の ‘Out ジェネリック パラメーター T に対しては ‘Char’ が IResource’ から派生する必要がありますが、派生していないた め、’String’ を IEnumerable(Of IResource)’ に変換することはできません。選択し た値がプロパティの型に対応していません。

ファイルのコレクションを構築する

ファイルをSharePointにアップロードする際、まずはファイルのコレクションを構築する必要があります。

ファイルコレクションの追加

  • UiPathの画面上で、右側にある足し算(+)ボタンをクリックします。
  • 出現するオプションの中から、「ファイルのコレクションを構築する」を選択します。

ファイルの選択

  • 上記の操作を行うと、新しいウィンドウが開きます。
  • ここで、フォルダーマークをクリックし、アップロードしたいファイルを選択していきます。

この手順により、簡単にファイルのコレクションを作成し、それをSharePointにアップロードする準備が整います。

変数を使用したファイルのアップロード

  • アップロードしたいファイルが変数として定義されている場合、LocalResource.FromPath(変数名)を使用してファイルを指定します。
  • これにより、指定したローカルのファイルパスからファイルをアップロードすることができます。

複数のファイルを一度にアップロード

  • 「エントリを追加」ボタンをクリックすることで、一つのアクティビティ内で複数のファイルをアップロードすることが可能です。
  • これにより、一つずつファイルをアップロードする手間を省き、効率的に作業を進めることができます。

以上の手順により、UiPathのIntegration Serviceを使用して、簡単かつ効率的にSharePointにファイルをアップロードすることが可能になります。

ファイルをダウンロードする場合

SharePointからファイルをダウンロードする際も、UiPathでは比較的簡単な手順で操作できます。以下にそのプロセスを詳細に説明します。

  1. 「ファイルをダウンロード」アクティビティの選択
  • UiPathのアクティビティパネルから「ファイルをダウンロード」を選択します。
  • このアクティビティには、ダウンロードしたファイルをローカルパスに格納する項目がない点に注意してください。

プロパティからの変数作成

  • プロパティウィンドウでCtrl + Kを使用して「DownloadedFile」という変数を作成します。
  • この時点で作成される変数の型は「O365DriveLocalItem」という特殊な型になります。

ローカルパスの指定

  • 「O365DriveLocalItem」変数から「LocalPath」プロパティを用いて、現在ダウンロードされているファイルのフルパスを取得します。
  • 通常、このファイルは C:\Users\{UserName}\AppData\Local\Temp に格納されます。
  • また、ファイル名は毎回不規則なファイル名となっています。そのため、ファイル名の変更も必要になってきます。

ファイルの移動

  • ダウンロード後、さらに「ファイルを移動」アクティビティを追加することが推奨されます。
  • ここで、移動元には「DownloadedFile.LocalPath」を、移動先は別途指定します。

この手順を踏むことで、SharePointからファイルをダウンロードし、指定したローカルパスに格納することが可能になります。

4. まとめ

Integration Serviceを利用することで、SharePointへのファイルアップロードがより直感的かつ効率的になります。ただし、新しい操作方法には慣れが必要です。この記事が、その過渡期を乗り越えるのに役立つことを願っています。

2件のフィードバック

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